| キュレーターの一声 |
30年ほど前に水中都市の絵を見た。
どこかできっと見た世界、
むかし行ったことのあるような水の中の都市。
夢の中で見たのだろうか、
それとも僕の遠い遺伝子が残した記憶なのだろうか。
タムラシゲル世界のとりこになってしまっていた。
架空の景色はすばらしい筆跡とも相まって
人を心地よくさせる。
その先を知りたくさせ、渇望させる。
知らない国に旅をしてみたくなる。
漫画の”ガロ”でデビューしたと聞いて納得した。
一枚の静止画でドラマを想像させ、
ストーリーが出来上がってる。
2時間という長さは必要がない。
見るものが勝手にドラマを構築する。
まさに高品質な映画のように。
30年ほど前、彼の迷惑も顧みず、いても立ってもいられなくなった僕はたむらしげるに会いに行っていた。 |
| プロフィール |

たむらしげる 1949年東京に生まれる。イラストレーター、絵本作家、漫画家、映像作家。絵本に「ありとすいか」(ポプラ社)、「おばけのコンサート」(福音館書店)、「ゆきだるまくん、どこいくの?」(偕成社)、「ダーナ」(ほるぷ出版)など。漫画に「ファンタスマゴリア デイズ」(メディアファクトリー)、「結晶星」(青林工藝舎)など。画集に「ファンタスマゴリア」(架空社)、「サイレントヴィジョン」(河出書房新社)など。画集「メタフィジカル・ナイツ」で小学館絵画賞、映像作品「銀河の魚」(アニプレックス)で毎日映画コンクール大藤信朗賞、「クジラの跳躍」(バンダイビジュアル)で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、CD-ROM「アミューズメント・プラネット・ファンタスマゴリア」(愛があれば大丈夫)でAMDアウォード・グランプリ郵政大臣賞などを受賞。 |
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岡本一宣デザイン事務所主宰。アートディレクター、グラフィックデザイナー。 1951年長崎県生まれ。74年武蔵野美術大学造形学部商業デザイン学科卒業。エディトリアル・デザインを中心として、一般誌、PR誌、写真集、単行本などのアートディレクション及びデザインを行っている。その他、企業のCI、VIそれに伴うコンセプト作り、ヴィジュアル制作や広告制作なども手がけている。日本のアートディレクターの第一人者。
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